二期作と二毛作の違いは?単作/多毛作/裏作/輪作/連作との使い分けも説明!農業で使われるよく似た言葉、二期作と二毛作の違いは?似ているようで違う二期作と二毛作、それぞれの特徴やメリット、デメリットとは?そして単作/多毛作/裏作/輪作/連作との使い分けも説明!
二期作と二毛作の違い
社会科の教科書にも登場する二期作と二毛作。
一般的に田んぼでの栽培を指しますが、現在ではほかの作物でも行われる栽培方法です。
何がどのように違うのか、見てみましょう♪
◎二期作
一年間に二度、同じ耕地で同じ作物を栽培、収穫すること
◎二毛作
一年間に二度、同じ耕地で異なる作物を栽培、収穫すること
どちらも同じ耕地で一年間に二度栽培、収穫する点は変わりません。
大きな違いは、二度栽培する作物が一種類かそうでないかです。
例えば二期作は「米のあとに米」ですが、二毛作は「米のあとに麦」となります。
二期作と二毛作のメリット、デメリット
では次はそれぞれのメリット、デメリットに注目してみましょう(*^^*)
・二期作のメリット、デメリット
一般的に二期作は米の栽培方法です。
稲は寒さに弱いため沖縄県や高知県、鹿児島県など平均気温が高めの地域でのみ可能なで、2~3月に田植え→6~7月に収穫と二度目の田植え→11月に収穫といった流れで行います。
特に高知平野での二期作は盛んでしたが、減反政策を境に沖縄県以外ではほとんど行われていません。
現在では米以外の作物でも二期作が行われています。
メリットは収穫量が増えることです。
収穫できる種類は一種類ですが、作物によっては一年間の収穫量が倍になりますし、効率も良いです。
デメリットは同じものしか作れないこと、病害が起こりやすいことです。
畑の栄養が不足したり、作物特有の病害が蓄積されることで発生しやすくなります。
特にトウモロコシは病害が起こりやすく、対策が必要です。
・二毛作のメリット、デメリット
主に米のあとに麦や野菜を栽培する方法で、気候の変化などを利用します。
例えば米と麦の場合、春から翌年の春までを一年と考え、春に田植え→秋に収穫したのち麦を栽培→春に収穫といった流れになります。
二毛作で有名なのは兵庫県淡路島の米と玉ねぎです。
ほかにも畑で夏野菜を栽培したあとに冬野菜を栽培するなど、様々な作物で使われる方法です。
メリットは土地の有効活用ができること、連作障害を防げることです。
一つの耕地で異なる作物が栽培できるので、収益の増加も見込めます。
また二期作や連作で起こりやすい病害を防ぐことができます。
デメリットは土壌が弱まりやすく、成長不良が起こることです。
これは特に田んぼで多く、次第に土壌が弱まり作物が育ちにくくなります。
単作、多毛作、裏作、輪作、連作の使い分け
栽培方法は二期作、二毛作だけではありません。
単作や連作など様々な方法があるので、使い分けがどうなっているか知りたいですよね(^^♪
意味や特徴をご紹介します♪
・単作
春に植えて秋に収穫し、翌年の春まで何も植えないといったように、一年間で一度しか栽培しない方法です。
土壌を休ませることができます。
・多毛作
同じ耕地で一年間に同じ作物を二度以上栽培する方法で、二期作や三期作の総称です。
植えてから収穫までの期間が短い作物でよく行われます。
・裏作
二毛作において、二度目に栽培される作物のことを意味します。
メインで栽培する方を表作と呼び、その次に栽培されるのが裏作です。
例えば米と麦の二毛作で米をメインとした場合、麦が裏作となります。
・輪作
一つの耕地で栽培する作物を一年ごとに変える方法で、数か所の耕地を利用して計画的にローテーションさせる方法もあります。
土壌のバランスを良くし、病害を防ぐなどのメリットがあります。
・連作
同じ耕地で同じ作物を栽培し続ける方法そのものを連作と呼びます。
二期作や単作は一年間の間で考えますが、連作は年数や期間で考えません。
連作障害といって作物特有の病害が起こりやすくなります。
こうして見てみると、作物の栽培方法が沢山あることがわかりますΣ(゚д゚)
作物の特性や気候など、さまざまな要因に合わせて栽培方法を変えることで、美味しい米や野菜ができるんですね(*^^*)
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