乖離の意味とは?誤用しがちな隔離・剥離との違いは何?類語・使い方も紹介!乖離という言葉の意味をご存知でしょうか?今回は乖離という言葉をテーマに使い方や類語を紹介していきます。また、乖離と誤用しがちな隔離や剥離との違いや使い分けについても考察していきたいと思います。
一から説明していくからちゃんと聞いておくにゃっ!
乖離の意味とは?
乖離とは一体どういう意味を持つ言葉なのでしょうか?
「乖離」とは「かいり」と読む言葉です。
その意味は、背き離れること、離れ離れになることになります。
つまり、何かと何かが離れてしまうことを意味する言葉だと読み取ってください。
特に、思考や議論などで使われる場合が多く、それらに現実性がない場合、本筋からそれてしまっている場合に使われることが多い言葉です。
乖離と隔離の違いとは?
乖離と隔離、似たような二つの言葉ですが、違いはどこにあるのでしょうか?
「隔離」とはへだてること、へだて離すことを意味する言葉です。
これだけだと「乖離」と同じような意味に感じられます。
しかし「乖離」とは目に見えないものを意味することが多いのですが、「隔離」は物や人に対して使用する場合が多い言葉です。
例えば、伝染性の病原体が広まることを防ぐために他から引き離して接触を避ける時に使われるのは「乖離」ではなく「隔離」を使用します。
「乖離」は人の心など目に見えないものが離れていく様を表す言葉で、「隔離」は目に見えるものを物理的に離すときに使われる言葉と言うことです。
乖離と剥離の違いとは?
それでは、乖離と剥離の違いは何なのでしょうか?
「剥離」とは、はがれてとれること。また、はがしてとること、という意味です。
「剥離」の場合は、塗装などが剥がれて落ちたり、何かを剥がしたりするというニュアンスが強い言葉になり、「乖離」は関係性や気持ちなどが離れることを意味するニュアンスが強い言葉になります。
「乖離」は人の心など目に見えないものが離れていく様を表す言葉で、「剥離」は物を剥がすときに使われる言葉です。
「乖離」と「剥離」は全くもって違った言葉だということが分かりますね。
乖離の類語とは?
隔離と剥離も乖離と似たような言葉にはなりますが、他に乖離の類語にはどのような言葉が当てはまるのでしょうか?
- 分立 :分けて立てること、分かれて立つこと。
- 分離 :分けはなすこと。
- 離隔 :離れ隔たること、離して隔てること。
- 隔絶 :遠く隔たっていること。
- 縁切り:家族や主従などの関係を絶ち、他人になること。
- 別離 :わかれること、またはわかれ。
- 離別 :親しい相手と別れること、離婚すること。
これはあくまでも類語であり、言い換えできる言葉ではないということは頭に入れておいてくださいね。
乖離の使い方とは?
最後に乖離という言葉の使い方を例文と共に見ていきましょう。
「乖離」という言葉は関係のある二つの物事が離れる状態を表す言葉です。
「消費者が抱いている企業イメージと実情との間には乖離を感じる。」
「あらかじめ抱いていた商品のイメージと実際の商品のイメージとの間に乖離を感じてしまった。」
「経営者と現場社員の乖離が問題となる。」
「この言葉の使い方は本来の使い方と乖離している。」
「理想と現実との乖離幅が大きく、失望した。」
なんだか複雑で良く分からないわん…
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