マンガンとアルカリ電池の違いや使用例!長持ちなのは?混ぜる使用法は危険!?皆さんはマンガン電池とアルカリ電池の違いはご存知でしょうか?それぞれ何に使うのが適切なのでしょう?どちらが長持ちするの?混ぜて使ったら危険??どうなっちゃうの??今回はそれらの疑問を一挙に徹底解説します!
Contents
マンガン電池とアルカリ電池の違いは?
乾電池の中には様々な材料が入っています。
プラス極側に「二酸化マンガン」、マイナス極側に「亜鉛」が入っているのはマンガン電池もアルカリ電池も同じです。
では双方にどのような違いがあるのでしょうか。
マンガン電池
マンガン電池の歴史は古く、世界中で使われています。
プラス極・マイナス極を浸すために内蔵されている「電解液」に弱酸性の「塩化亜鉛」が用いられています。
「マンガン」とは原子番号25の元素のことで、乾電池のプラス極(正極)に使われています。
大きな電流を必要とする機器には不向きで、休ませると電圧が少し回復し、断続的に使う機器に使うと良いです。そしてアルカリ電池に比べ安価です。
アルカリ電池
元からあったマンガン電池の「二酸化マンガン」、「亜鉛」の量を増やし、電解液に強いアルカリ性の「水酸化カリウム」を用いて、よりパワーアップ、長持ちできるように作られたものがアルカリ電池です。
このアルカリ性の電解液の性質から「アルカリ電池」という名になりましたが、マンガン電池を進化させ作られた経緯から、正式には「マンガン・アルカリ電池」といいます。
大きな電流を連続で使う機器に向いています。
マンガン電池とアルカリ電池は何に使うと良いの?
それではそれぞれ双方がどんな機器に向いているのか具体的に見ていきましょう!
弱い電流で使用でき、スイッチのON・OFFの切り替えが多い下のようなものに向いています。
- 掛け時計や置時計
- テレビやエアコンのリモコン
- キッチンタイマー
- 豆電球の懐中電灯
- インターフォン
- 乾電池で動くぬいぐるみなどの子どものおもちゃ
パワーがあり長持ちなので、たくさんの電流を必要とし、連続的に使う下のようなものに向いています。
- ミュージックプレーヤー
- ICレコーダー
- 携帯ラジオ
- ラジコンカーなど乗り物系の電動おもちゃ
- LEDの懐中電灯
- デジタルカメラ
- ガスコンロ(点火用)
マンガン電池とアルカリ電池を混ぜる使用法は危険!?
出典元:(http://bestchoice.jp/10019)
機器が通電されていると、入っている乾電池の容量はそれぞれ同じように消費されます。
そのため、乾電池を2本以上使う機器に異なる乾電池を入れると、先に容量を使い切ってしまった乾電池に、まだ容量のある乾電池の分だけ電流が流れ、過放電状態となり、乾電池の内部にダメージをもたらし、発熱、液漏れ、破裂の原因となり危険です。
マンガン電池とアルカリ電池というような乾電池の種類をそろえるだけでなく、同じメーカー、銘柄の電池を一緒に使いましょうね。
乾電池を使い終えたら・・・
ところで皆さんは乾電池を使い終えたらいつもどのように処理していますか?
箱やビニール袋にまとめて入れて、たまってきたら各自治体の処理方法に従って捨てる、といったやり方が一般的ではないでしょうか。
でもこの処理方法、もしかしたら火事を招くかもしれません。
たくさんの電池をまとめて入れておくと、プラス極とマイナス極がつながりそこに電流が流れて、発熱、発火の原因となり、最悪の場合火事のもととなる可能性があります。
セロハンテープでプラス極とマイナス極を絶縁して捨てたり、たくさん家に溜めておかずに少ない量でも捨てに行ったりするなどして火元となるのを防ぎましょう!
7650
1525